努力は報われない・・と子供に言われたら?

子どもに何かを成し遂げて欲しい場合、「努力」が必要です。しかしいくら努力をしても目標が達成しないと、子どもは挫折してしまいますよね。
途中で投げ出したい子どもに「努力は報われない・・・」と言われたら、努力が報われるために必要な5つの要素をチェックしてみましょう。大人だって努力していますが、努力が報われず落ち込んでしまうこともありますよね。
親子で役立てたい、努力が報われる5つのコツを解説していきます。
「努力は報われない・・」人の5つの対策
努力が報われないと感じる場合は、考え方を変えるのが一番。5つの考え方に変えるだけで、どんな努力も報われるようになります。
1・1%でも成功すれば努力が報われたと考える
日本人は真面目な人が多く、全力で努力します。努力に対して「100%でないと努力とは言えない」「完璧でないとダメ」と考えるのは止めましょう。
主婦であれば
- 毎日栄養バランスの良い料理を作る
- 子どものため自分を犠牲にする
100%完璧な母親でなければ、「ダメ親」だと考えがち。
また子どもに対しては
- 習い事をしたら最後までやる
- テストは良い点を取る
- 規則正しい生活をする
など厳しすぎの場合も少なくありません。
大人であっても100%成功はあり得ないのに、子どもに対しても完璧を求めてしまう。日本人は、真面目で頑張り屋さんの人が多く、いつでも全力を目指そうとしてしまうのです。
もう完璧を求める必要はありません。
目標自体が小さくなれば、100%成功は目指せるはずです。今まで目指していた100%成功ではなく、今までの100%のほんの1%の成功を目指しましょう。
目標をかなり小さくすれば、誰でも成功できるように変わっていきます。
2・努力する方向を変えてみる
努力しても成功しない・・・そんなときは、努力の方向が間違っている可能性があります。
たとえば子どもに習い事をさせるとき
- 親の考えで習い事をさせている
- やってみたら向いていなかった
など、その子に向いていない習い事や、やってみて間違った習い事なら、止めさせていいのです。
親としては、「やったら最後までやり通す」のが当然だと思いますが、大人だってチャレンジしてみて途中で気が変わることってあります。
- 途中で方向を変えてもいい
- 新たなチャレンジはOK
最後までやり切る努力を学ぶことも必要ですが、子どもにとって挫折感を持たず、自己肯定感を持つことのほうが重要です。
私達親世代は、学生時代の部活でも根性論でした。今は根性でやり切る時代ではなく、自己肯定感を持ち、自分にとって向いていることにチャレンジする時代です。
3・自分には何が足りないのか考える
どうしても成功したい目標があっても、努力が報われないことは少なくないです。必ず成し遂げたい目標があるなら、目標に対し何が足りないか考えてみましょう。
とにかく努力すれば、努力が報われるわけではありません。
たとえば子どもが「足を速くしたい」としましょう。
- 足の筋力が足りていない
- 走るフォームが悪い
2つを見直すだけでも、子どもの足はグンと速くなります。
普段から外遊びをしていない子が、いきなり足が速くなることはありません。足の筋力は遊びで強くなるのです。姿勢が悪い子も、体の筋肉バランスが悪いため、走る前に「しっかり遊ぶ」癖をつけなければなりません。
つまり努力が報われないのは、自分の努力が足りないから。
間違った努力のやり方をいくら試しても、努力が報われません。どんな努力が足りないのかわからなければ、家族や他人など客観的な意見を聞きましょう。
よく、まったく伸びなかった子が成長するきっかけで多いのが、コンサルです。個別塾や、走り方教室など、個別指導で悪い部分がわかると、グンと伸びていきます。
努力が報われないなら、自己流ではなく、指導者を付けるのがおすすめです。学校では個別に教えることはなく、個別塾でグンと伸びる子が多いのも、コンサルの力があるためです。
つまり成功にはマネジメントが必要なわけですね。
4・好きだから続けてみる
世の中で偉業を成し遂げる人の特徴は、楽しんで続けていること。
- 自分はこんなに頑張っている
- 努力したら報われるはず
など努力する行為自体を評価されたいと考えると、努力は報われません。
逆に、好きで続けていることは、「気が付いたら成し遂げていた」場合が多いですよね。楽しいから続けていた、続けていたら成し遂げていた。楽しい感覚が必要です。
努力がなかなか続かないときは、自分にとって楽しいのか想像をしてみましょう。楽しさを想像できないものは、キッパリ諦めるのも必要かもしれません。
5・努力した自分を肯定する
努力が報われないと感じるか、努力が報われたと感じるかは、その人の考え方ひとつです。結果はどうであれ、自分が成功したと思えれば成功しています。
どんなに小さなことでも、努力は素晴らしい。日本人は自己肯定感を養う機会が少なく、小さな努力でも「頑張ったね」と褒めてもらう機会は少ないです。
子どもが自己肯定感を持つためには、親が小さな努力を誉めて認めてあげなければなりません。結果がどうであれ、頑張った行為は褒めるに値するはずです。
小さなころから自己肯定感を持って育つと、些細な努力でも自分自身を褒められる人間になります。何でも褒められれば、たった1%の成功であっても「努力は成し遂げられた」といえるのです。
努力は報われない、努力は嘘をつく
「イヤ、自分はもっと大きな成功をつかみたい・・・」と思うなら、努力はときに報われず嘘をつくことを知る必要があります。
一流まで成長する人の多くは
- ただ努力しているわけでない
- 自分で工夫をしている
- 悪い部分を客観視できる
周りに言われたことだけ努力をしても、中途半端な結果にしかなりません。一流まで上り詰めたいと考えるなら、自分で悪い部分を見極め、悪い部分を改善する必要があります。
よくいわれるのが「PDCAサイクル」です。計画・実行・評価・改善を繰り返すことです。
ある目標を達成するために計画する、計画を実行する、問題点があるか評価する、問題点を改善する。4つの流れを繰り返すことで、大きな目標も達成できます。
努力しても報われなくても、努力は無駄にならない
努力をしても報われないと感じてしまうのは、失敗を恐れるから。努力をして失敗をしても、その失敗を改善につなげられれば、無駄にはなりません。
どんな努力であっても、無駄にはならないため、努力をしたら自分を評価しましょう。子どもが小さな努力を積み重ねていたら褒めてあげてくださいね。
- 失敗を恐れない
- 失敗は成功の元
- 小さな努力も評価する
自己肯定感を持てれば、努力で失敗を恐れなくなります。少しずつ成功体験を積み上げていって、大きな目標を達成できる自分を目指してみましょう。