菜の行者にんにくの収穫とおすすめレシピ

北海道のスーパーで見かける行者にんにく。春の山菜としても人気があります。行者にんにくを山で収穫したい場合は、収穫方法に注意してください。
収穫方法を間違えると、来年食べられなくなってしまいます。家庭で行者にんにくを栽培する方や、山で山菜を収穫する方は、収穫のポイントをチェックしてみてください。
行者にんにくの収穫のコツ、おすすめレシピ、保存方法を紹介していきます。
目次
山菜の行者にんにくとは?
行者にんにくは、北海道や高山地帯でみられる山菜です。北海道は4月~5月ごろに葉が見られるようになり、スーパーでも販売されています。
球根植物
土の中には球根状になっており、年々増えていきます。栽培するときは、行者にんにくの苗を購入し植え付けるのが一般的です。
非常に生育速度が遅く、種から植え付けてから5~7年経たないと収穫できません。収穫可能な大きさになった場合も、気を付けて収穫しないと来年育たないため注意しましょう。
名前の由来
行者にんにくは、別名「アイヌネギ」「キトピロ」ともいいます。「にんにく」という名前が付いているように、強いにんにく臭があるのが特徴です。
北海道以南の地域では高山でしか見かけず、希少性が高い山菜とされています。希少性が高く、「行者が食べるにんにく」から名付けられた説が有力です。
行者にんにくの収穫方法
種を植えてから3~4年経つと、ようやく葉が1枚2枚と増えていきます。山地で行者にんにくを収穫するときは、1枚葉のものを避けましょう。
葉の数が少ないものは、葉のみを収穫するのがおすすめです。1つの茎で葉を残して収穫すると、株が弱りにくく、来年も収穫が期待できます。
太くなった行者にんにくを茎から収穫するときは、茎の根元を残します。若い株を残すようにすると、来年も同じ場所で行者にんにく狩りが楽しめます。
山地では根こそぎ収穫する乱獲者もいるため、近年は天然ものが減っているようです。
行者にんにくのおすすめレシピ
行者にんにくは、お肉や油との相性がいいです。天ぷらや炒め物などに調理して食べてみましょう。
パスタ
にんにくの風味がある行者にんにくは、パスタとの相性がいいです。ベーコン、ナス・にんにく・オリーブオイルと一緒に炒めると美味しく食べられます。
天ぷら
さっと洗った行者にんにくは、水で溶いた小麦粉を付けて天ぷらにしましょう。サクサクとした衣と、にんにく風味のやや苦味のある味が楽しめます。
おひたし
ほうれん草のおひたしのように、さっと茹でてから食べることができます。鰹節や醤油をかけて、サッパリ食べられます。
餃子
行者にんにくは、にんにくとニラのような風味があります。餃子との相性もよく、細かく刻んで豚ひき肉と混ぜて具にできます。
ジンギスカン
北海道では、行者にんにくをジンギスカンに入れて食べることがあります。火が通りやすいため、さっと炒める程度にして食べましょう。
行者にんにくの保存レシピ
春にたくさんの行者にんにくを収穫したら、保存レシピの活用がおすすめです。収穫したものを冷凍保存する方法や醤油漬けで、長期間行者にんにくが食べられます。
冷凍保存
行者にんにくの冷凍は、下茹でしてから保存します。火を通し過ぎないよう、20秒くらい茹でるのがおすすめです。
醤油漬け
軽く茹でた行者にんにくに、麺つゆまたは醤油のみで漬け込みます。密封容器を使って漬けると、冷蔵庫で1年くらい保存が可能です。