藻岩山登山に行ってきた!旭山記念コースの情報を紹介
子どもと一緒に登山を楽しみたいときは、札幌市にある初心者向け山のひとつ藻岩山に行ってみませんか?そんな私も旭山記念公園ルートにチャレンジしてきました。登山口から山頂までの様子をレポートします。藻岩山なら1~2時間くらいのため、登山初心者にもおすすめです。
藻岩山標高と基礎情報
標高
藻岩山の標高は531mです。近くにある三角山の標高が311mなので、登山超初心者を脱した方が、藻岩山登山にチャレンジすることが多くなっています。
住所
北海道札幌市中央区伏見5丁目3番7号
電話番号
TEL:011-561-8177
FAX:011-561-8178
藻岩山登山ルート(旭山記念公園)
今回チャレンジしたのは、藻岩山登山の旭山記念公園からのルートです。旭山記念公園からのルートは約4.0kmで、起伏にとんでいるため小さな子ども連れだと少しキツイかもしれません。
ルート
旭山記念公園コースは、朝日山記念公園の第一駐車場または第二駐車場に車をとめて挑みましょう。公園からすぐ登山道に入ることができます。
写真は第二駐車場の様子です。駐車場正面に見えているのは、「旭山記念公園レストハウス」です。売店や軽食などが売られているので、登山に必要なドリンクやおやつを購入していきましょう。
公共交通機関で旭山記念公園まで行く場合は、地下鉄東西線「円山駅」からJRバス「西13旭山公園線」に乗り換えます。するとバスは公園目の前に停車してくれるので、登山口まで徒歩2分で行けておすすめです。
登山道入り口をチェック
旭山記念公園レストハウス横に、公園マップがあります。第一駐車場から登山道一口までは多少距離がありますが、旭山記念公園の景色を見てから登山道に行きたい方は、第一駐車場の利用がおすすめです。
直接登山道に入りたい方は、左下にある第二駐車場を利用してください。
旭山記念公園からの景色
旭山記念公園の展望台からは、札幌市を一望できます。天気のよい日なら石狩平野や、日本海まで見ることができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
旭山記念公園は標高137.5mに位置します。札幌市の街並みが近く、ビルやマンション、テレビ塔、つどーむなども見ることができる場所です。
公園内でトイレによって行こう
藻岩山登山道は1~2時間くらいトイレに行くことができないので、旭山記念公園内にあるトイレに寄っていきましょう。ゴールデンウィーク中に行くと、ちょうど桜が満開になっている様子を見ることができます。
つり橋を渡っていく
旭山記念公園の展望台から森に入っていく場所に、橋が設置されています。橋を渡って森の中に進んでいくと、いよいよ藻岩山登山口に入ることができます。
森の家から登山道に進んでいく
橋を渡って少し行くと、森の家が見えてきます。周辺はミュンヘンの森やポートランドの森などが広がっているので、市民の憩いの場所となっています。
ルート案内を確認
森の家から森に入っていくと、ルート案内が出てきます。藻岩山方面と旭山記念公園方面の方向がきちんと表示されているので、迷うことはないでしょう。
まだまだ登山道は先
旭山記念公園の第一駐車場から森の家に進み、しばらくすると詳しいルート案内の看板が出てきます。まだこの段階では旭山記念公園内です。藻岩山の自然歩道・藻岩山ルートに合流するまで少し距離があります。
自然歩道・藻岩山ルートの先端は、旭山記念公園の第二駐車場です。合流地点で出会う人は登山道に慣れている感じがしました。何度も藻岩山登山に慣れている方は、第二駐車場から直接行くようです。
T6分岐点に進んでいく
途中でルート案内が出てきました。T6分岐点までは1.0kmあります。ここから藻岩山山頂までは2.6kmの道のりです。このあたりから階段が登場してきて、アップダウンが大きくなっていきます。
小さな子ども連れで登山が難しければ、まだ旭山記念公園に引き返すことができます。公園内には子ども向けの「ちびっこ広場」「遊具広場」もあるので、小さな子ども連れなら公園内で遊ぶ方がいいかもしれませんね。
登山道へ進んでいく
藻岩山登山道は道幅が狭いです。大人2人が並んで歩ける程度です。この段階ではまだ少し坂になっている程度なので、余裕があります。
札幌市の眺望スポット
途中で札幌市を眺望できるスポットがいくつか出てきます。休憩をはさみながら、札幌市の眺望を楽しむのもおすすめです。
T6分岐点に到着
旭山記念公園からT6分岐点に到着しました。藻岩山山頂までは1.6kmの道のりです。まだまだ序盤なので、体力を温存しておいてください。
藻岩山山頂はまだ小さく見えている程度です。山頂には大きな突起があるので、そこを目指して歩いていきます。
登山道横は崖になっているので注意
登山道は狭くすぐ横が崖になっているので、小さな子ども連れの方は注意が必要です。ロープなどは張られていないので、足を踏み外さないように慎重に進んでいきましょう。
馬の背付近
馬の背付近になると、椅子が複数設置されています。ここは「慈啓会病院前コース」と繋がっている部分です。慈啓会病院前コースは藻岩山登山の一番の人気コースのため、このあたりから人とすれ違うようになります。
初心者は歩きやすい慈啓会病院前コースを選ぶことが多いようです。旭山記念公園コースはアップダウンがあるので、少しレベルアップしたい方におすすめです。
馬の背付近からは、藻岩山山頂まで1.1kmです。このあたりから坂道もきつくなってくるので、椅子に座って水分補給をしておきましょう。
馬の背付近からはお地蔵さんが出てきます。お地蔵さんの下には「十九番」と数字が書かれています。大体どのくらいの位置まで来たのか、この数字で判断しましょう。
ごろごろとした岩場
藻岩山山頂に近くなってくると、足場は岩場になります。雨が降っている日などは滑りやすいので注意が必要です。
しばらく岩場が続くので、足元に注意しながら登っていきましょう。途中ロープを張ってある箇所もありました。
急な坂が続くので昇るのが大変
岩場では急な坂もあるので、運動不足だとかなり息があがっていきます。足腰にも来るので、途中休憩しながらでないと、登れない方もいるかもしれません。私も休み休みでなければ、登ることができませんでした。
三十一番目のお地蔵さん
登山道は曲がりくねっていて先が見えないので、「もう少しで頂上かな?」と思っても何度も違っていてガッカリしました。お地蔵さんには数字がふってあって、三十一番のお地蔵さんが見えたら、いよいよ頂上が近いです。
所要時間
藻岩山の公式サイトには登山ルートごとの所要時間が記載されていませんでした。旭山記念公園ルートは、急な坂道もあるので、2時間くらいかかっていたように思います。私は体力がないほうで途中何度も休んだためです。
スイスイ登っていくことができる方は、1時間30分くらいが目安です。一番距離が長いルートの小林峠コースでも2時間かからない人が多いので、旭山記念公園ルートを2時間かけるのは時間がかかっているほうでした。
5月に桜を見られる
藻岩山登山を楽しめる時期は、一年中いつでも楽しめます。冬登山にチャレンジする人もいるようで、365日いつでも登山したくなったら行くことができる山です。
しかし、気持ちよい季節に登山を楽しむなら、5月の春がおすすめです。登山道からは山の中に桜が咲いている様子を見ることができます。
藻岩山の春の気温は10~13度くらいなので、登山している人にとってはちょうどいいです。最初は少し肌寒い程度でも、登山をしていると汗をかいてくるので、このくらいの気温が快適でした。
13度くらいの気温でも汗はかくので、速乾性のあるインナーやタオルなどを持参していきましょう。綿のインナーを着ていくと汗を吸い取りやすいのですが、逆に乾きにくく体が冷えてしまいます。
山頂の様子
旭山記念公園ルートで山頂に付くと、お寺のような建物が見えてきます。手を合わせることができる場所で、立ち寄っている方もいました。登山道に行く前に水かけ地蔵に水をかけていきましょう。
山頂展望台
山頂展望台からは、札幌市を一望できます。自分の住んでいる地域の様子を見たり、景色を楽しんだりできます。
藻岩山山頂には、幸せの鐘が設置されています。南京錠も売られているので、カップルで訪れる方も多いようです。幸せの鐘は外国人観光客に人気でした。
山頂展望台のトイレの様子
山頂展望台にあるトイレは、清潔に保たれていました。手を触れず自動洗浄できる機能も付けられているので、公衆トイレに直接触れたくない方でも安心です。
山頂展望台のトイレはバリアフリー対応です。手洗いの部分も車いすや足の不自由な人に対応しているので、幅広い年齢の方が活用しやすいでしょう。シンプルな内装で誰でも使いやすいトイレでした。
雨の日でも室内から展望を楽しめる
山頂にはガラス張りになっている建物があります。休憩所は無料で利用できて、札幌市を一望できる作りです。建物内には軽食が食べられるテイクアウトコーナーや、自動販売機もありました。
建物内にはプラネタリウムの施設もあります。北海道を観光している海外の方の姿も見かけました。レストランも完備されているので、デートスポットとしても人気です。
藻岩山登山で下山するときの様子
5月の藻岩山は雪が残っているところがあるので、注意しましょう。ぬかるんでいる所もあるので、滑らないようにしてください。5月の雪はほんの少しなので、足元が滑るほど雪があるわけではありません。
野鳥の観察がおすすめ
藻岩山は保護地域になっているので、野鳥や野生動物を見ることができます。小さく映っているのは、黄色い体をしている野鳥です。
藻岩山公式サイトでチェックしてみると、「キビタキ」という種類のようです。小さくて写真に収めるのは難しいのですが、ほかにも「シジュウカラ」もいるそうです。音だけ聞こえていた「エゾフクロウ」や「クマゲラ」も生息しています。
藻岩山はエゾリスも生息しています。キタキツネもいるようで、糞が登山道に落ちていました。藻岩山は熊出没情報があるので、登山の際は熊よけの鈴を持って行くと安心です。
北海道の樹木
藻岩山登山ルートには、北海道にある樹木の名前をチェックできるようになっています。普段の生活では見かけることがない樹木もあります。木は触れることもできるので、触ってみてはどうでしょうか。
ハリギリという樹木は、表面の幹がデコボコになっていて、軽い素材だということがわかりました。桐にも似ている樹木だそうです。
旭山記念公園で夜景を楽しんで帰ろう
2時過ぎに藻岩山登山に入ったら、下山したらちょうど旭山記念公園で夜景が見られる時間帯になっていました。まだ夕方なので薄暗いですが、夜になればもっと綺麗な夜景が見られます。
旭山記念公園の噴水は、子どもたちが水遊びできるようになっています。夏になったら多くの家族が水遊びに訪れるのでしょう。
藻岩山天気をチェックできるライブカメラ
藻岩山登山を楽しむ場合、当日の天気が気になりますよね。そんなときに便利なのが、STVが提供している、藻岩山山頂にあるライブカメラです。山頂の様子を直接見ることができるので、天気予報と合わせてチェックしていきましょう。
藻岩山登山は子どもにもおすすめ
札幌市にある山の中でも、藻岩山は三角山に次いで初心者向けです。旭山記念公園ルートは多少アップダウンがありますが、小学生くらいなら問題なく行けます。札幌市の自然に触れたいときは、藻岩山登山を楽しんでみてはどうでしょうか。