台湾の水

 

「台湾の水は飲める？」「ホテルの水は大丈夫？」
台湾に行く予定だと、水道水事情が気になりますよね。

 

結論からいうと、「硬水」「衛生環境」と2つの事情から、台湾の水は飲めません。現地の方も水を買って飲むことがほとんどです。しかし台湾で売っている水はミネラルウォーターとは違うものが多いので注意が必要です。

 

だからこそ、台湾で買う水の種類を知って、安心して旅行を楽しんでみましょう。台湾の水事情と、どの水を手に入れればいいのか解説していきます。

 

台湾の水をそのまま飲んじゃダメな理由

 

台湾の水道水を管理している「環保署」は、台湾の水道水の多くは飲料基準に達していると発表しています。たしかに急速に水道水環境が発展している台湾の水は飲めるものもありますが、「硬度」と「衛生」の問題から飲むのはおすすめできません。

 

硬度が高く日本人に合わない

台湾の水は硬度が高く、日本人には合いません。

 

東京都水道局の情報によると、東京の水道水は平均で60mg/Lだそうです。一方で台湾の水は、台北で30～90mg/Lなので、台中や台南に行くことがなければそれほど気にするレベルではありません。

 

硬度が高い水とは、カルシウムやマグネシウムの量が多い水のことです。水道水を美味しく飲める硬度は100mg/Lまでで、200mg/Lを超えると石鹸の泡立ちが悪くなり、水垢が付きやすくなります。

 

台湾の水道水の硬度が高いのは、川が少ないことから関係します。水は河川のものより地下水を使うと硬度が高くなるためです。

 

硬度が高い水を日本人が飲むと、お腹がゆるくなる恐れがあるので、注意してください。

 

貯水タンクの衛生管理が万全じゃない

 

台湾の水を飲んではいけない大きな理由は、貯水タンクが多いため。一軒家やマンションに限らず、台湾は貯水タンクが設置されている家庭が多いです。

 

貯水タンクは、水道水から水をタンクに溜めています。水を溜めるということは、タンクを定期的に掃除しなければならないのですが、なかなか頻繁に清掃はできていません。

 

台湾で貯水タンクや給水塔を備えている家庭のうち、52.7％しか清掃の重要性を理解していませんでした。つまり約半数の水は、衛生上の問題から飲料に適していないといえます。
出典：pansci

 

マンゴーかき氷も屋台ではなく有名店がおすすめ

 

では、マンゴーかき氷に使う氷は大丈夫なのでしょうか？有名なお店で提供するマンゴーかき氷なら、衛生管理がされている氷を使っている可能性が高いです。

 

お店が提供する飲食物に問題があると、信用が落ちてしまいます。そのため有名店では、衛生管理に配慮した氷を使っているはずです。

 

しかし屋台で売られているマンゴーかき氷は、個人経営のお店が多いので注意が必要かもしれません。屋台だから不衛生というより、「一部衛生管理ができていない」可能性があるので、マンゴーかき氷を安全に食べるなら有名店がおすすめです。

 

台湾で水を飲む方法

 

台湾で安全に水を飲む方法は、3種類あります。

 

 

台湾では水道水が飲料に適していないことから、現地の人も水を買うまたは貰うケースが多いようです。

 

値段が安いコンビニのミネラルウォーターを買う

 

台湾には、日本のセブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニがいたるところにあります。コンビニは安くて安全なミネラルウォーターが売られているので、買って飲みましょう。

 

注意したいのが、台湾の水道水をろ過しただけの水です。水道水をろ過した水は衛生上とくに問題はありませんが、体質によってはお腹がゆるくなる恐れがあります。

 

自來水

台湾のペットボトル水のラベルを見て、「自來水」と書かれているものは水道水です。価格も500mlは5元～10元などで売られていて安いです。日本円で換算すると20円～で買えます。

 

自來水は、台湾の水道水をろ過した、「RO水」「ピュアウォーター」と呼ばれるものです。水道水を使って不純物をろ過した水で、価格の安さを重視する方におすすめします。

 

不純物を取り除いているので通常は飲んでも問題ないですが、台湾の水道水が体に合わない方は飲むのを避けましょう。

 

礦泉水

ミネラルを含む天然水のことです。基本的に海外のミネラルウォーターや、日本産のミネラルウォーターが多く、自來水より価格は高くなります。

 

日本人が飲みなれているメーカーの天然水も台湾では売られていて、飲みやすいと感じられます。価格は10元～30元で、日本円だと120円くらいだと思っておいてください。

 

礦泉水は一番おすすめですが、台湾は暑くて飲み物の消費量も多いので、礦泉水ばかりだと飲料水にかける費用は高くなります。価格をそれほど気にせず、飲みやすさや安全性を重視する方に礦泉水がおすすめです。

 

竹炭離子水

備長炭の浄化作用を使用し、水道水をきれいにした水のことです。機械を使ってろ過する自來水より価格は高め、天然水の礦泉水より価格は安めです。

 

竹炭離子水は、水道水をろ過したものですが、炭を使うことで美味しさや安全性が上がります。価格は天然水の半額程度なので、「水道水を使った水を安全に飲みたい」方におすすめです。

 

ペットボトルの水を沸かして飲む

日本人が台湾のホテルに泊まった場合、基本的に水道水を飲む機会はありません。台湾のホテルのほとんどは、ペットボトル水の無料提供またはウォーターサーバー設置が多いためです。

 

ホテルにある水道水といえば、歯を磨いたり顔を洗ったりするためのもの。洗面所からわざわざ水を飲もうとする人はいませんよね。

 

ホテルでお茶やコーヒーを淹れて飲むなら、無料提供のペットボトル水かウォーターサーバーの水を沸かして使ってください。台湾では水を沸かすためのポット設置が多く、水道水のペットボトル水であっても一度沸かせば問題ありません。

 

ホテルや民宿によっては、お湯が直接出るウォーターサーバー設置のところもありますよ。

 

無料の水を水筒に入れて持ち歩く

台湾の駅や地下街には、いたるところに無料の水のみ場が設置されています。現地の方は水筒を持ち歩いていて、無料の水を貰っているシーンをよく見かけました。

 

台湾では水道水が飲めないのが当たり前なので、「水は無料で貰う」のが一般的なんですね。無料の水は、病院や公共施設、観光施設などにもあります。

 

無料の水は、小さな紙コップが設置されていて、マイボトル持参じゃない場合でも水を飲むことができます。台湾の無料の水とは、水道水をろ過したRO水のことです。

 

台湾のホテルで水が無料で提供されているところも

 

台湾のホテルを選ぶ場合は、ペットボトルの水が無料なのか？ウォーターサーバーが設置されているのか？を基準に選ぶといいです。

 

無料でペットボトルの水が提供されているところが多い

 

私が台北で宿泊した「ファインダーズ ホテル（路境行旅）」は、無料でペットボトル水が貰えました。宿泊者が共有で使えるラウンジには、ペットボトル水はもちろん、ジュース類やコーヒー・お茶なども無料で提供されていました。

 

宿泊者なら、泊っている間に何本もペットボトル水が貰えたので、旅行中の水はファインダーズ ホテルにある水だけで済んでしまいました。コンビニで水やお茶を買う回数が減り、旅費も安くできましたよ。

 

 

ウォーターサーバー設置のホテルもある

 

九份で宿泊した民宿「日光涵館（ウィンザーズ サンライト ハングアン）」では、ウォーターサーバー設置でした。冷水は出ないようで、ぬるま湯と温水の2種類が出るウォーターサーバーです。

 

温水のウォーターサーバーなら、一度沸かしてあるので安心して飲めますね。部屋にはお茶類も設置してあって、温水を使って自由にお茶が楽しめるようになっていました。

 

日光涵館のウォーターサーバーは、日本のようにボトルが上についていませんでした。テレビの下に水ボトルが見えると思いますが、ボトルから直接ウォーターサーバーの容器に水をそそいで使用するようです。

 

 

台湾のレストランで水は出てこない

 

台湾にあるレストランでは、水の提供はほとんどありません。個人経営のローカルフードのお店や、一般のレストランで水が提供されていないようです。

 

日本のようにお冷が出てくることはないので、自分でペットボトル水やお茶などを買って持ち込んでください。台湾にはいたるところにテイクアウトのドリンク店があるので、タピオカドリンク等の飲み物を買って飲食店に入るのもおすすめです。

 

台湾のローカルフードのおすすめメニューや、注文方法は下記記事で紹介しています。

 

 

台湾の水はホテルやコンビニで入手可能で便利！

台湾の水事情を知って不安に感じていた方も、ホテルやコンビニで安全な水が買えることを知り、安心して旅行に行けると思います。

 

現地で水道水を飲む機会はほとんどないので、台湾の水で困ることはほとんどないです！ただお腹を壊しやすい方は、ホテルに無料で設置されているペットボトル水は、水道水を使ったものなのかは確認しておいてくださいね。

 

台湾は暑く水分補給の量が多くなりますが、コンビニを多く見かけるので、ミネラルウォーターを買うのにも困りませんでした。もし飲み水で困ったら、駅や地下街に入って、無料で貰える水を利用してみてください。