夜中の授乳はいつまで?完全母乳育児で止める方法のまとめ

いつまでも夜中に授乳が必要な状態だと「夜中の授乳はいつまで続くの?」と、ママも不安を感じてしまいますよね。夜中に何度も起きれば、ママも寝不足になってしまいます。
今回は、完全母乳育児で育てているママ向けに、夜中の授乳はいつまで必要なのか紹介します。
夜中の授乳を止めるコツを参考にすれば、ママもぐっすり寝られるようになるでしょう。
目次
夜中の授乳はいつまで?
1歳くらいから夜中の授乳を止めるケースが多い
たくさんのママたちの話を聞いてみると、1歳くらいから夜の授乳が必要なくなったというケースが多いようです。1歳くらいで夜の授乳を止める方が多いのは、赤ちゃんの歯に原因があります。
赤ちゃんの歯は3ヶ月くらいから生え始め、1歳くらいに生えそろいます。歯がある程度そろってくると、授乳中にかまれてママが痛いため、夜中の授乳を止めるケースが多いです。
完全母乳育児の場合はもう少し遅くてもOK
1歳くらいで夜中の授乳を止めるケースが多いとはいえ、完全母乳育児の場合はもう少し遅くなっても問題ありません。なぜなら、母乳の場合は消化が早く、ミルクより早くにお腹が空いてしまうからです。
新生児の夜中の授乳間隔は3時間おき
そもそも新生児の頃は、3時間おきに夜中の授乳をする必要がありました。
そして6ヶ月ごろになると夜中の授乳回数が減ってきます。夜中の授乳が必要か判断する時期は、生後6ヶ月以降からです。
2歳くらいまで夜中の授乳を続けるケースもある
完全母乳育児の場合短時間でお腹が空いてしまうため、2歳くらいまで母乳を続けるケースもあります。赤ちゃんは短時間でお腹が空いてしまい、夜中に母乳を飲むことが習慣化されてしまうためです。
母乳を飲まないと落ち着かない→夜中に起きて母乳を飲む。このようなルールができ上ってしまい、なかなか卒乳できないケースも多いです。
最終的にはその子によって違うためケースバイケース
いつ夜中の授乳が必要なくなるかは、その子の性格によっても変わります。1人目は夜中でもぐっずり寝てくれたのに、2人目は違うということも多いです。
赤ちゃんによって成長具合が異なることも原因のひとつでしょう。育児書に記載されている内容はただのモデルケースで、どの子もその通りになるとは限りません。
育児書には6ヶ月で必要なくなると書かれている
育児書や検診などでは、「6ヶ月になったら夜の授乳を止めましょう」と書かれていることがあります。6ヶ月をめどにする理由は、いくつかあります。
- 離乳食が始まってくるため
- 昼夜の区別がついて夜寝るようになるため
- 歯が生えても母乳を与えると虫歯につながる
赤ちゃんの離乳食が始まる時期は、5~6ヶ月ごろです。よだれの量が増えて、食べる様子に興味を示すようになってきたら、離乳食開始の合図です。
昼間に離乳食をしっかり食べている場合は、自然とお腹も満たされて夜の授乳回数が減っていきます。
しかし、6ヶ月に離乳食を開始して、いきなり夜の授乳がなくなるのは難しいかもしれません。離乳食がはじまって7~8ヶ月くらいになれば、徐々に夜中の授乳も必要なくなります。
夜中に起きない場合は授乳が必要?
体重が増えていないときだけ起こして授乳する
6ヶ月前は夜中の授乳が必要ですが、「わざわざ起こして授乳する必要があるの?」と疑問を持つことがあります。その子によっても寝る時間は異なるようで、6ヶ月前でも夜中の授乳がないケースもあるようです。
夜中に起こす目安は、「体重がちゃんと増えているか?」です。
順調に体重が増えているようなら、わざわざ寝ている赤ちゃんを起こす必要はありません。赤ちゃんによっては離乳前でも5時間以上ぐっすり寝てくれる子もいるため、体の様子を見ながら夜中の授乳が必要か判断しましょう。
離乳食をしっかり食べているなら断乳してOK
離乳食を開始していてちゃんと食べているなら、夜中の授乳は中止して大丈夫です。夜中に授乳を止めると、母乳の出が悪くなっていきます。
逆に昼間断乳していても夜中の母乳を続けていると、ホルモンの分泌が続いて母乳は出続けるでしょう。断乳するつもりがあるなら、夜の授乳を止める必要があります。
1歳を過ぎても夜中の授乳が必要な理由
赤ちゃんによって授乳は精神安定剤の役割
1歳を過ぎて2歳まで夜の授乳が必要な子もいます。
その理由は、赤ちゃんにとって授乳は心を安定させる要素となるからです。本当にお腹が空いているというより、安心感を求めて夜の母乳が必要になってきます。
夜の授乳が心の安定として必要なら、無理に止めさせる必要はありません。
ただ、ママが夜中に起こされて辛いなら、吸う動作で精神を落ち着かせるようにしましょう。たとえば、おしゃぶりを与える、哺乳瓶にお茶や水を入れて飲ませる、などの対策です。
夜中の授乳を止める方法
寝る前だけ腹持ちの良いミルクに変える
母乳と比べてミルクは、腹持ちがいいです。
完全母乳育児の場合でも、寝る前だけはミルクに変えてみましょう。すると短時間で目を覚ましていた赤ちゃんも、朝方までぐっすりと寝てくれる可能性があります。
抱っこして寝かしつける
1歳をすぎてもまだ夜中の授乳が必要な場合は、ママの都合で止める必要が出てくるかもしれません。ママの都合で断乳が必要なら、抱っこして寝かしつけましょう。
2~3日間は落ち着かず寝てくれないかもしれませんが、何日か続けていると赤ちゃんも母乳を飲まず寝るのが普通になってきます。断乳すると決めたら数日間は粘ってみてください。
ただ、赤ちゃんの体調や心の変化で、一度断乳しても戻ることはあります。夜中の授乳に後戻りしてしまっても、決してママの育て方が悪いわけではありません。
その子によって違うだけなので、一度失敗しても自分を責めないようにしましょう。どんな子でも遅くても2歳までは、夜の授乳がなくなるはずです。
寝る前に母乳をたっぷり飲ませるようにする
母乳がたっぷりと出ているようなら、寝る前の授乳をしっかりやりましょう。赤ちゃんが満足して「もういらない」となるまで授乳すれば、途中でお腹が空く可能性を減らせます。
匂いがするママではなくパパに寝かしつけをお願いする
ママの場合どうしても母乳の匂いがします。赤ちゃんは匂いにも反応してしまうため、夜中の寝かしつけはパパにお願いするといいでしょう。
とはいっても、パパは日中に仕事がありますから、夜中にわざわざ起きてもらうのは大変かもしれません。断乳を決めて2~3日までと限定してお願いしてみましょう。
夜泣きしたらお茶でお腹を満たせる
もしかしたら夜中の授乳は、母乳である必要性がないかもしれません。喉が渇いた、何か吸いたい場合でも、赤ちゃんは夜泣きします。
枕元にお茶を入れた哺乳瓶を置いておいて、泣いたら飲ませてみましょう。
お茶を飲むことで落ち着くようなら、しばらく続けてみることをおススメします。夜中に飲ませるお茶は、赤ちゃん用のカフェインが入っていないものを選びましょう。
昼間はたっぷり遊ばせおっぱいを飲ませる
夜中に起きてしまうのは、昼間疲れていないからかもしれません。生後6ヶ月をすぎたら、昼夜のリズムも付き始めますから、昼間しっかり遊ばせるようにします。
赤ちゃんの手足を持って動かしたり、うつぶせ寝の練習をさせたりしましょう。
夜中の授乳を止めようと考えているときは、昼間の授乳は欲しいだけあげてOKです。たっぷり遊ばせてたっぷり飲ませてあげれば、夜中は疲れて寝てくれる可能性が高くなります。
昼間に太陽の光を当てるのも、夜寝てくれるポイントです。
太陽の光に当たることで体内時計が整い、睡眠に必要な体の準備を整えます。寒い時期で外出しにくいときも、1日に数分から数十分でもいいので、外の光を浴びさせてあげましょう。
その夜泣きは本当に授乳が必要?
夜泣きしたからといって、必ずしも赤ちゃんは母乳を欲しがっているわけではありません。おむつが濡れているなら変えてあげます。
取り替えてトントンして寝てくれるなら、お腹が空いていたのではないでしょう。または、布団が暑い、寒いなど体温調節ができず、夜中に起きているのかもしれません。
夜中の授乳を止めるとおこるトラブル
おっぱいが張る場合は搾乳しておくこと
夜中の授乳を止めると決意した場合は、おっぱいが張るトラブルに注意してください。
母乳がたっぷりと出ている場合だと、夜中に溜まり過ぎて朝起きたらパンパンになります。そのまま放置すれば強い張りになる可能性があるため注意が必要です。
おっぱいが張るようなら、寝る前にある程度の量を搾乳しておいてください。搾乳した母乳は無駄になることはなく、翌日赤ちゃんに飲ませればいいでしょう。
注意したいのが、がっつり搾乳してしまうことです。夜に搾乳すれば「夜中の授乳が必要なんだ」となり、いつまでも母乳が出続けます。
朝起きたときに張りが辛くならない程度に搾乳しましょう。古い母乳は色が濃くなり味も悪くなりますので、赤ちゃんが飲まないようなら捨ててしまいます。
母乳育児の場合は無理せず添い乳で乗りきろう
夜中の添い乳が楽になる姿勢
母乳育児の場合は夜中の授乳がなかなか止められません。夜中の授乳が止められないなら、添い乳をしながら乗り切ってみましょう。
添い乳はママや赤ちゃんが寝たままの姿勢で授乳します。
夜中に赤ちゃんが泣いたら、おっぱいを出して吸わせるだけです。赤ちゃんが満足したらそのまま寝てくれて、ママも様子を見ながら寝られます。
添い乳のデメリット
添い乳はママや赤ちゃんにとって負担がないのですが、その代わりゲップをさせることが難しくなります。
母乳を吐いて窒息する可能性もあるため注意してください。赤ちゃんの体を軽く持ち上げ、背中をトントンさせてから寝かせると安心です。
焦らず最長2年をめどに止めればOK
今は育児書やネットなどでも情報収集ができるため、モデルケースと同じにならないと、ママも不安を感じてしまうことがあるようです。
夜中の授乳をいつ止めるかは、その子によって変わってきます。1人として同じ子はいませんから、ルールにとらわれず「2歳まで止めればOK」という考え方をすると気が楽になりますよ。
ずっと夜中の授乳が続く子はいません。
「あともう少しだけ付き合ってあげる」という気持ちで頑張ってみてください。ママの都合で止めたい場合は、おしゃぶり、哺乳瓶に入れたお茶が活用できそうです。
生後3ヶ月の赤ちゃんがギャン泣きしてしまう場合は、お腹が空いている以外の理由かもしれません。